雑記

鬼ごっこにおける『中距離最強説』を3つの例で検証する

こんばんは、しましまです。

 

皆さんは「鬼ごっこ」をしたことがありますか。

おそらく、性別にかかわらず、ほとんどの人が幼いころにやったことのある遊びだと思います。

もちろん、私もその1人です。

ただ、私は陸上部で過ごした学生時代、ずっと考えていたことがありました。

「走るのが得意な陸上部だけで鬼ごっこをしたら、誰が強いのだろう」と。

誰が、というのはつまり、どの種目の選手が、ということであり、そしてそれは短い距離も長い距離も走れる「中距離選手」ではないかと考えていました。

そんな疑問を晴らすべく、今回は鬼ごっこにおける『中距離最強説』を検証していきたいと思います。

 

 

ルール

まず、検証を行うにあたり、以下のルールを設けます。

①参加者:短距離選手、中距離選手、長距離選手の3人

短距離選手:100m9秒84、150m15秒49、200m20秒21

中距離選手:400m46秒56、800m1分42秒58、1500m3分37秒57

長距離選手:5000m13分44秒43、マラソン2時間04分32秒

 

世界ランキング100位までを、短距離選手は100m、中距離選手は800m、長距離選手はマラソンにおいて偏差値で集計し、それぞれの種目において近い偏差値を持つ選手をサンプルとして抽出。

今回は、短距離選手が100mにおいて偏差値40.5487、中距離選手が偏差値40.49046、長距離選手が偏差値40.6835です(計算上タイムが速いほど偏差値の数値自体は低くなります)。

 

ちなみに、検証の信頼性を高めるために、同様の手法によって他のサンプルも抽出しましたが、今回参照した記録が確実に信用できるIAAFのサイト上においては、各選手の偏差値に差はあっても、記録の上でほとんど差がない(少なくとも今回の検証においては。)ことが分かったので、今回のサンプルは上記の3選手のみとします。

 

参考

サンプル2

短距離選手:100m9秒93、150m15秒67、200m20秒35

中距離選手:600秒75秒87、800m1分43秒37、1000m2分16秒68、3分44秒07

長距離選手:5000m13分44秒39、マラソン2時間05分38秒

 

サンプル3

短距離選手:100m9秒98、150m15秒35、200m20秒41

中距離選手:400m45秒03、800m1分43秒76、1000m2分17秒01

長距離選手:5000m13分42秒88、マラソン2時間06分13秒

 

偏差値計算の一部

 

②場所

Ⅰ.制限された範囲内

Ⅱ.周回型

Ⅲ.範囲無制限

③制限時間:(a)5分、(b)15分、(c)30分

④鬼は最初に数を数えてからスタート

鬼が数える時間は10秒、30秒、60秒の3パターンで検証

 

制限された範囲内とは、今回は競技場のトラックの内側とし、周回型とは競技場のトラックを周回することを指します。

 

では実際に検証していきたいと思います。

※逃げる人をAとします。

※1人の選手が鬼をやるとき、鬼が数える時間が10秒、30秒、60秒の3パターンあるので、1ラウンド3試合とカウントし、さらに鬼役は短距離選手・中距離選手・長距離選手の3パターンあるので、1つの条件に付き3×3の9試合となります。

 

①制限範囲内

簡略化した競技場(内側のフィールド内が範囲)

A:短距離選手が鬼の場合

範囲が制限されている状況では、逃げる側の逃げられる範囲も限られるので、鬼が数える時間が3パターンあってもここでは鬼が数える時間の違いによる影響はほとんどありません。

数を数え終わり、鬼が動き始めると、範囲が制限されている状況下では、逃げる側との直線距離がどんどん縮まります。

 

20m以内まで直線距離が縮まってしまうと、短距離選手に勝つのは困難です。

範囲が制限されていると持久力を生かして逃げ回ることも難しい(というよりもどれだけ逃げても、上図のように鬼が効率的に逃げ道をなくしてきたら意味が無い)ため、制限時間を待たずして、中距離選手も長距離選手も捕まってしまうでしょう。

 

結果:短距離選手9勝

 

B:中距離選手が鬼の場合

中距離選手が鬼の場合、制限時間が(a)5分、(b)15分、(c)30分のどの場合でも短距離選手、長距離選手ともに捕まえることができます。

(短距離選手は600mほどの距離を追いかけ続ければ疲れ果てる、長距離選手は300mほど追いかけ続ければスピード差で追いつける)

 

結果:中距離選手9勝

 

C:長距離選手が鬼の場合

長距離選手が鬼の場合では、(a)5分までは中距離選手がスピード持久力で逃げ切り、(b)15分以上になるとスタミナの差で長距離選手が勝つと考えられます(短距離選手はいずれの場合にしてもスタミナの差で捕まる)。

 

結果:中距離選手3勝、長距離選手6勝

 

 

②周回型

 

A:短距離選手が鬼の場合

(a)制限時間5分、(b)15分、(c)30分

周回型になると、鬼が10秒~60秒数える間に最低でも80m程度、最大で200mの差がついた状態でのスタートになるため、例え短距離選手が中距離選手より400mで3秒程度速くても追いつくことができず、最初の400mで捕まえることができないと、残りの時間はスタミナの差でそのまま逃げ切られてしまいます。

 

中・長距離選手9勝

 

B:中距離選手が鬼の場合

(a)制限時間5分

最初に数える時間が10秒、30秒、60秒のどれにおいても短距離選手は追いかけ続ければスタミナの差(1500mのタイム差)で捕まえることができますが、長距離選手を30秒、60秒のとき捕まえることができません。

 

(b)制限時間15分、(c)制限時間30分

最初に数える時間が10秒、30秒、60秒のどれにおいても短距離選手は追いかけ続ければスタミナの差で捕まえることができますが、30秒、60秒のときは逆に長距離選手にはさらに上のスタミナ(5000mのタイム差)で逃げ切られてしまいます。

 

結果:中距離選手3勝、長距離選手6勝

 

③範囲無制限

10秒のとき

30秒のとき

60秒のとき

10秒のときを除いて、全く勝ち目がありません。

 

 

結論:意外と長距離選手も強い

今回は『中距離最強説』を検証するつもりでしたが、条件によっては長距離選手もかなりの強さを発揮することが分かりました。

一方、『中距離最強説』についても、あくまで机上の話であり、参加者のレベル、環境、制限時間等により結果は変わると考えられますが、少なくとも今回の検証においては立証することができました

これからもまた、こういったくだらない検証を通して、回りまわってランニングについて『考えることの楽しさ』を広めていければなと思います。

 

 

では、今回はここまでです。