運動生理学

【超入門】『スピード持久力』とは?簡単に分かりやすくまとめました。

お疲れ様です。しましまです。

 

今回のテーマは『スピード持久力』

文字通り、速い速度をより長い時間持続できる能力と考えられていますが、どこか抽象的な意味で使われているのが多いのも事実。

この記事では『スピード持久力』という言葉の意味をもっと深く、具体的にまとめています。

 

《結論》スピード持久力とは?

『スピード持久力』という言葉をもう少し具体的に表現すると、

「スピードの源である筋肉の持久力」

さらに具体的にすると、

「①速筋繊維内における②ミトコンドリアおよび③毛細血管の量」

と捉えることができます。

 

①速筋繊維


ヒトの筋肉は「筋繊維」というものが集まって成り立っており、筋繊維は

・タイプⅠ繊維(遅筋繊維)
・タイプⅡ繊維(速筋繊維)

と呼ばれるものに分かれます。

タイプⅡ繊維はさらに

・タイプⅡ-a繊維
・タイプⅡ-b繊維

に分かれ、タイプⅠ繊維から順に発揮できるパワーは小さく、逆に持久力は高くなります。

・タイプⅠ繊維(パワー 低、持久力 高)

・タイプⅡ-a繊維(パワー 中、持久力 中)

・タイプⅡ-b繊維(パワー 高、持久力 低)

 

ミトコンドリア


ミトコンドリアはヒトのスタミナに大きく関わっています。

理由は体内の「エネルギー生成工場」「発電所」などと呼ばれるミトコンドリアが、長くエネルギーを生み出せる脂質や乳酸などの処理をしているため。

ミトコンドリアはほとんど全ての細胞内に存在し、特に遅筋繊維内の細胞に多く存在します。

 

毛細血管


全身に張り巡らされている血管。

これもヒトのスタミナと密接な関わりがあります。

理由は酸素や栄養素は血液とともに毛細血管を通って全身に運ばれるため。

血液中のヘモグロビンと結びついた酸素は毛細血管内でミオグロビンに取り込まれ、その後ミトコンドリアにてエネルギー生成に使用されます。
 

スピード持久力を向上させるためには?


結論、スピード持久力の向上に有効なのはインターバルトレーニング。

速筋を繰り返し使うと、身体が適応反応を起こしタイプⅡ-b繊維からミトコンドリア、毛細血管の多いタイプⅡ-a繊維へ変化するとされています。

タイプⅡ-a繊維は速筋繊維でありながらタイプⅡ-a繊維よりも持久力に優れているため、このタイプⅡ-a繊維の割合を増やすことはまさに『スピード持久力』を向上させることにつながります。

この適応反応を起こすためには、インターバルが有効です。

一般的なスピードトレーニングやレペティションなどよりもインターバルが有効なのは、速筋繊維を使う程度のスピードが求められる上に、ジョグなどのインターバルでつなぐ必要があるため、「筋肉のスタミナ」もフルで適応反応を起こすからです。

速いペースで走り続けることができないという方は(これこそ中長距離選手全員の最大の悩みですが)、インターバルトレーニングを少し多めに取り入れてみると良いかもしれません。

 

より高いレベルを目指そう

中長距離選手はただ長い時間・長い距離を走れるだけでも、少しの時間を速く走れるだけでも意味がありません。

より速いペースで、より長い時間走れる能力が求められます。

その能力を向上させる要素の1つが『スピード持久力』なのです。

こういった要素を1つ1つ理解して、効率的な競技力の向上を目指しましょう。

 

 

では、今回はここまでです。