運動生理学

【論文まとめ】朝練はやるべきか問題について【今のところアリ】

お疲れさまです。しましまです。

今回のテーマは「朝練」

中長距離ランナーは当然のごとく朝練を行っており、市民ランナーの方も朝に練習を行っていることが多い現状で、改めて「朝練は合理的なのか?」ということについてまとめました。

 

《結論》今のところ朝練はやるべき(条件あり)


最近の傾向としては、朝練を肯定する研究が多くあります。

そのポイントは大きく2つ。

①あえてエネルギー源が少ない状態で練習する

②体温と運動パフォーマンスの関係性

①エネルギー源が少ない状態での練習


これまでの「常識」では、エネルギー源(特に糖質)が少ない状態で高強度の高い練習をすることはある種「タブー」。

その考えを180度変えつつあるケニア、エチオピアなど中長距離で世界のトップを走る海外強豪国の練習例を挙げましょう。

《朝》
エネルギー源が少ない状態でメインの練習を行う
《夕方》
軽めの調整や補強などを行う

糖質が少ない状態でトレーニングを行うことで身体がより効率的にエネルギー源を使うようになる、という研究結果からこういった練習方法が主流の1つとなりつつあります。

体温とパフォーマンス

ヒトは体温が約40度を越えると、自身の活動に制限をかけます。

一方、朝は一般的に1日のなかで最も体温が低いため、朝のトレーニングは必然的にその限界体温まで体温が上がる時間が長くなります。

そのため、夏場など朝の気温も体温も低い時間帯にトレーニングすることは効率的な練習方法の1つと言えるでしょう。

朝練の注意点


当然ですが、「朝練を行うだけ」で無条件にパフォーマンスが上がるわけではありません。

注意点を3つ挙げておきます。

・朝練後は必ず食事をすぐに摂る

・朝練はパフォーマンスが低くなる

・疲れて眠くなる

①朝練後の食事


エネルギー源が少ない状態でトレーニングを行うことが朝練のメリットですが、練習後に栄養を補給しなければエネルギー源は枯渇したまま。

トレーニング後にしっかりと栄養補給を行うことが朝練の効果を引き出す大前提です。

②朝の運動パフォーマンス

これは上述の体温の話と逆でして、体温の高い夕方のほうが体温の低い朝よりもパフォーマンスが上がるとする研究結果は多くあります。

レース前など、身体に「キレ」を出したいときは、朝練よりも夕方に練習を行うほうが良い結果に繋がる可能性が高いでしょう。

③朝練による疲労

朝練にどれだけメリットがあっても、朝が苦手な人は逆効果になり得ます。

これは人それぞれ個人差があるので仕方がありません。

朝にトレーニングを行うメリットと、デメリットとを比べたときに、「自分にとって」どちらが大きいかを判断して取り組みましょう。