コラム

「ランニングの薬」は本当にランニングの代わりになるのか。

お疲れ様です。しましまです。

 

ランニングに関する記事を種々サーチしていたところ、こんな記事を見かけました。

「『ランニングの薬』がランニングの代わりになる日が近い」と。

こうやって大抵のことは実現できるようになっていくんだろうなあと思いつつ、「そうじゃないんだよなあ」と思った部分もありまして。

そこで今回は、この記事を通して「ランニングの有益性って?」というところを改めて考えていきたいと思います。

 

 

そもそも「ランニングの薬」って?

まずは今回のテーマである「ランニングの薬」の実験について整理すると、

・「ランニングの薬」を与えたマウスと、与えていないマウスにトレッドミルのテスト

 

・後者が160分行えたのに対し、前者は270分行うことができた

というもの。

 

この実験をさらに分析した結果、「ランニングの薬」を与えたマウスでは

・糖を節約することで、脂肪代謝の利用効率が高まった

ことが分かったようです。

「ランニングの教科書」でもお話しした通り、エネルギーの生成過程には

①CP系

②解糖系

③有酸素系

の3つがあり、今回の実験では解糖系で使われる糖を節約し、有酸素系のエネルギー生成を効率化したと考えられています。

 

 

ランニングの薬で実現できないもの

ランニングの目的を「持久力の向上」とするなら、まだマウス段階だとしても上記のような結果を得られたランニングの薬がランニングの代わりになっていくことは近いでしょう。

ただし、ランニングで得られるものは「持久力の向上」だけではありません。

確かにそれはランニングを行う上で非常に重要な要素ですが、ランニングを行うメリットは他にもあり、私はこのランニングで得られる「他のメリット」という部分が一般の方(競技者ではない方)にとって有益なものだと考えています。

 

そこで、改めて「ランニングの薬」では得られないランニングの有益性について整理しましょう。

 

①「脳の整理整頓」

私にとって、日々のランニングは「頭の中を整える時間」。

脳は外から入ってくる大量の情報を処理するために、常にエネルギーを消費しまくります。

その情報は意識的に整理しようと思ってもダメ。考えれば考えるほど脳の中はごちゃごちゃになります。

そんなときに必要なのは、「何も考えない時間」を作ること。

この「無意識」の時間において脳を司る神経回路を「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)と呼びます。

DMNが働く時間は脳内が整理され、情報が結び付き、考えても考えても思い浮かばなかったアイディアがひらめく時間であり、その時間を手っ取り早く実現できるのが「ランニング」。

 

よく映画やドラマ、マンガなどで複雑な状況に陥った主人公が気晴らしに走りに行くなんてこともありますが、脳科学的に言えばこれは理にかなったことなわけです。

 

Point

・まずは頭の中を整理するために走る

・ごちゃごちゃしてきたらまた走る

 

②「情報源が増える」

「情報格差」という言葉があるほど、今は「情報」を早く大量に手に入れることが重要です。

そのためには、身近に有力な情報源を増やさなければなりません。

そこで便利なのが趣味で、現代において趣味として持っていると一目置かれるのが「ランニング(=スポーツ)」と「ネット関連の知識や副業」。

健康目的というだけでランニングに取り組むのは本当にもったいないです。

ランニングを使って情報の「網目」をバンバン増やしましょう。

(「ネット関連の知識や副業」についてはまた改めて書きます)

 

Point

趣味で情報網を増やす

(特にスポーツやネットの趣味は有益)

 

 

外に出る人が増えるのか、それとも…

まだそもそも技術が確立しておらず、「こういう薬が世に出る時代が近い」という段階です。

ただ、これが技術として確立して、病気や高齢の方でなかなか走りに行くことが難しいという方以外の人でも使うようになったとき、どんなことになるのかなあというのは気になるところ。

・薬を使って元気になることで外に出る人が増えるのか

・薬で健康を保てるのだから中に引きこもる人が増えるのか

まあただ、選手が使えば間違いなくドーピングとして引っかかるでしょうし、どちらにせよ競技者には関係のなさそうな話。

そんなことを考えながらまた今週も走ります。

 

では、今回はここまでです。